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リン
今日も勝手に自論を語るわね
リン
今日の自論はズバリこれよ
反ワクチンは共産主義やオカルトと同じ
いつの時代もあぶれた人の受け皿が必要！
カレン
反ワクチンが共産主義やオカルトと同じ？
リン
ええ、私の推測ではそうなるわ
カレン
共産主義は政治の話だし、反ワクチンは科学の話だし、オカルトはまた全然別の話だよ？
カレン
それなのにこの3つが同じって一体どういう意味なの？
リン
確かに一見するとこの3つに共通点はないわね
リン
でも、この3つに共通点はなくても、この3つの思想を支持する人には”ある共通点”があるの。
カレン
共通点？
リン
ええ、今回はその”共通点”から、どう言った人が危険思想に染まりやすいのかという自論を展開させてもらうわね
カレン
はーい
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陰謀論が大好き
リン
オカルト・反ワクチン・共産主義
リン
一見するとなんの関係もない3つだけど、実はこの3つにはある共通点があるわ
カレン
共通点？
リン
陰謀論よ
リン
この3つの支持者はとにかく陰謀論を好むわ。
リン
反ワクチンは「薬品メーカーの陰謀」
リン
共産主義は「資本家の陰謀」
リン
オカルトに至ってはもう陰謀論の塊みたいなものね。なんでもかんでも陰謀よ。
カレン
確かにみんな陰謀論が大好きだね
リン
それじゃあカレン。彼らはどうして「陰謀論」が好きなのか分かるかしら？
カレン
中二病だから！！
リン
……
カレン
……
リン
まぁ4分の１くらいは正解かも知れないわね……
カレン
えっ……正解なの！？
リン
本当はバツにしたいのだけど、必ずしもバツと言いにくいのよ。
リン
実際オカルトなんて中二病みたいな人ばっかりだったしね
カレン
じゃあお姉ちゃんが考える正解はなんだったの？
リン
簡単だったからよ
カレン
簡単だった？
リン
世の中ってうまくいくことばかりではないわよね？
カレン
うん……
リン
でも上手くいかない原因ってね、そのほとんどが自分なのよ。
リン
単純に自分の努力が足りないとか、自分の才能が足りないとか、自分の運が足りないとか
リン
本人に非があるものもあれば、本人に非がないものもある……でもね、社会は人の成功を邪魔するほど暇じゃないのよ
リン
まだ成功もしてない一般人の足を引っ張るほど多くの人は暇じゃないわ。
カレン
でも足を引っ張る人っていっぱいいない？
リン
それは「成功した人」よ。成功した人の足を引っ張るのはよくあることだけど、まだ成功してない人はそうそう足を引っ張られないわ
カレン
そっか……
リン
だから成功していない人はそのほとんどが自分のせいよ。もちろん「運が悪い」というようなどうしようもない理由のこともあるけれど、誰かが意図的に邪魔をしてくることなんてほとんどないわ
リン
それにまだ成功していないのに足を引っ張られる人は、大抵の場合「人間性」に問題がある嫌われ者よ。そういう意味では足を引っ張られるにしてもそれは自分のせいね。
カレン
うん……
リン
だけど人間は失敗を自分のせいだと思えるほど強い生き物ではないわ。自分が失敗したら、誰かのせいにしたいのが人間というものよ
リン
そんな時、陰謀論はめちゃくちゃ楽なの
リン
「私が失敗したのは陰謀のせいだ」
リン
そう考えると非常に楽に人のせいに出来るわ
カレン
なるほどね……
カレン
でもお姉ちゃん、普通なら人のせいにするにしても身近な人のせいにしない？
カレン
「親が悪い！」とか「会社が悪い！」とか、そんな風に身近な人のせいにしたりはしないの？
リン
もちろんそういう人もいるわ。でも身近な人のせいにするのが難しい状況もあるのよ
リン
まずさっきも言ったけど、失敗の原因のほとんどは自分のせいよ。だから身近な人のせいにすると失敗に矛盾が生じることがあるわ
リン
例えば親が全力で応援してくれているのに失敗した場合は、なかなか親のせいにはできないわよね。もちろん理屈をこねれば親のせいにも出来るけど、陰謀論に比べれば大変よ
リン
それに身近な人のせいにするということは、身近な人を憎むということなの。それって結構辛いことよ
リン
それに比べて「３００人委員会」とか「SERN」みたいな陰謀論は簡単よ。何かの矛盾が発生しても「そういう陰謀だから」で片付くし、身近な人を恨む必要もない。
※300人委員会……イギリスにあるとされる架空の団体。なんかよくわからない300人が集まって会議をして、世界のプランを決めている。エヴァに出てくるネルフ的な存在。
リン
どんな失敗も「陰謀のせいだ！」で人のせいに出来るのよ
カレン
確かに簡単そうだね……
リン
ちなみに出典は忘れたから曖昧な表現になってしまうのだけど、陰謀に関するとある研究の結果を1つ紹介させてもらうわね
リン
300人委員会的なものが世界を支配しているのではないかと考えた研究者は、世界をどんな組織が裏から操っているのかを調査したわ
リン
そしてその結論は「世界中のそれっぽい組織や政治のトップは我々が思っている以上に世界を操っていなかった」というものよ
リン
ようするに世界のトップも所詮は人間ということね。私たちが妄想する秘密結社ほど彼らもまた有能ではなかったということよ
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